【相性抜群】カレーとワインのマリアージュ

【相性抜群】カレーとワインのマリアージュ

カレーにワインを合わせたことはありますか?
ワインは繊細な風味を楽しむお酒なので、カレーの強い味と合わないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、実はカレーとワインは相性が抜群なんです。
今回は、カレーとワインの絶妙なマリアージュについてご紹介します。

カレーとワインの相性とは

カレーとワインの相性について考えると、実は多くの共通点があることに気づきます。カレーにはさまざまな香辛料が使われており、単なる辛さだけでなく、奥深いスパイスの風味が特徴です。一口ごとに感じるクミン、コリアンダー、カルダモン、ターメリック、レッドペッパー、ブラックペッパー、シナモン、クローブ、ナツメグ、スターアニス、ジンジャー、フェンネル、ミント、ガーリック、ローズマリー、ローレルなどの香りは、ワインの風味を表現する際にもよく使われる言葉です。

さらに、カレーにはリンゴ、バナナ、インスタントコーヒー、チョコレート、ココア、ハチミツ、ヨーグルト、バター、生クリーム、アーモンド、ジャムなど、ワインの風味を引き立てる隠し味が含まれることもあります。これらの要素が複雑な風味を生み出し、カレーとワインは単一な味わいではなく、多層的な風味を持つ点で共通しています。

また、カレーとワインはどちらも産地によって味わいが異なります。カレーはインド発祥で、北インドと南インドではスパイスの使い方や調理法が異なり、それぞれ独自の味わいがあります。北インドのカレーは濃厚で、南インドのカレーはさらっとしたスープ状のものが多いです。インドから世界中に広まったカレーは、各国の風土や好みに合わせた独自の文化として定着しました。

同様に、ワインも世界各国で造られ、それぞれの風土や気候、好みによって味わいが異なります。こうした共通点から、カレーとワインの相性は非常に良いものです。ただし、組み合わせによってはお互いの味わいを打ち消してしまうこともあるため、次にカレーとワインの具体的な組み合わせをご紹介します。

ビーフカレーやチキンカレーに合う赤ワイン

スパイスで何時間も煮込み、ホロホロと崩れるほど柔らかくなった肉と溶け出した脂や肉の旨みがコクを増すビーフカレーやチキンカレーには、赤ワインを合わせるのがおすすめです。特にアルゼンチンのマルベックはベストマッチです。

アルゼンチンワインの生産量の約60%を占める赤ワインの中でも、マルベックは最も多く栽培されている代表的なブドウ品種です。アルゼンチンのマルベックは、コクのあるまろやかな肉厚な味わいが魅力で、熟した黒果実のアロマとスパイシーで豊かな味わいが特徴のフルボディが多く、コクのあるビーフカレーとの相性が抜群です。

また、ウルグアイで造られるタナもおすすめです。タンニンが豊富で、熟した赤と黒系果実にスパイスやダークチョコレートのアロマがあり、凝縮した果実味とパワフルなタンニンがしっかりとした味わいの欧風ビーフカレーにぴったりです。

ビーフよりもさっぱりとした味わいのチキンカレーには、スパイシーで凝縮感のある果実味を持つオーストラリアのシラーズや、カリフォルニアのジンファンデル、イタリアのサンジョベーゼとの相性が良いです。

シーフードカレーやスパイシーなアジアンカレーに合う白ワイン

エビ、イカ、貝などの魚介の旨味がたっぷり溶け出したシーフードカレーは、スパイシーでありながらも、肉を主としたカレーに比べて繊細な味わいが特徴です。そんなシーフードカレーには、タンニンの強い赤ワインよりも、ミネラル感があり爽やかな辛口の白ワインがよく合います。

おすすめの白ワインとしては、地中海のリゾート地として有名なサルデーニャ島で栽培されているヴェルメンティーノや、白桃、アプリコット、リンゴのニュアンスを感じるすっきりとしたミネラル感のあるアルザスのリースリングが挙げられます。これらのワインはスパイシーなシーフードカレーと相性抜群です。

さらに、フランスのリゾート地プロヴァンスのロゼワインもシーフードカレーにぴったりです。プロヴァンスのロゼは、白ワインの酸に赤ワインのコクとスパイシーさをプラスしたもので、シーフードカレーの辛みに負けずにシーフードの味わいを引き立ててくれます。現地では、ブイヤベースとよく合わせて飲まれることが多いです。

また、タイカレーのようなハーブの風味が際立つアジアン系のスパイシーカレーには、フランス・アルザスのゲヴェルツトラミネールがおすすめです。「ゲヴェルツ」とはドイツ語で「スパイス」を意味し、この品種の最大の特徴は気品あふれるエキゾチックな香りです。バラとライチの香りが強く、パッションフルーツやかんきつ類、ハチミツやコリアンダーのようなスパイスの多彩な香りが楽しめます。

ゲヴェルツトラミネールは厚みのある強いボディを持ち、濃厚な果実味と酸のバランスが素晴らしく、ふくよかさがあります。この華やかで濃厚なアロマと味わいが、ハーブをたっぷり効かせたスパイシーカレーと相性が良く、互いの風味を引き立て合います。

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ビーフカレーやチキンカレーに合うワイン

フォグ・マウンテン・カベルネ・ソーヴィニヨン
1961年にブルゴーニュに設立されたボワセ・グループは、若い会社でありながら、急成長を遂げ、今やブルゴーニュ最大にして、フランス以外では、アメリカ、カナダ、イギリスと世界各国に畑、ワイナリーを運営するグローバルな生産者です。
環境問題の観点から自然栽培をグローバルに推進してきたことでも知られる生産者で、オーガニック栽培、ビオディナミ栽培に注力し、フランスのドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレや、アメリカのデローチやレイモンドヴィンヤードなど、所有するすべてのワイナリーがオーガニック栽培とビオディナミ栽培を実践しています。
そんなボワセ・グループが、2003年以降カリフォルニアで様々なワイナリーを傘下に収めながら、自然栽培に特化したワイン造りを主導してきました。
そして、カリフォルニア名物である霧に着目し、カリフォルニアのテロワールを反映したワイン造りとして、「霧」をテーマに生み出したシリーズがフォグ・マウンテンです。
ボトルのコルクを抜くと同時に、華やかな香りが溢れます。色は明るいガーネット、カシスやラズベリー、ブルーベリーのアロマにクローヴのようなスパイスを感じます。
口に含むと、赤スグリやカシスのような小さなベリー類果実を思わせる風味と、ミネラル感のある味わい、徐々にチェリーの風味や、紅茶を思わせる上品なタンニンと余韻も感じます。

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