【完全ガイド】覚えて損なしワインマナー

【完全ガイド】覚えて損なしワインマナー

パーティーや会食など、フォーマルな場でワインを楽しむ機会もあるでしょう。カジュアルな飲み会では気にしなくても、特別な食事の席ではワインのマナーが気になるものです。


難しく考える必要はありませんが、基本的なマナーを知っておくと安心ですよね。
そこで今回は、レストランでのワインマナーのポイントをお伝えします。

ワインを飲むときの5つのマナー

注がれる時はグラスを触らない!

飲む時はグラスのステムを持つ !(ステム=ワイングラスの細いあし部分)

乾杯はグラスをぶつけない!

手酌はしない!

口元を拭いてから飲む!

注がれる時はグラスを触らない!

【完全ガイド】覚えて損なしワインマナー

日本ではお酌の習慣があるため、ついグラスを持ち上げがちですが、ワインの場合はその必要はありません。
グラスはテーブルに置いたままにし、台座(プレート)を押さえるのも控えましょう。

飲む時はグラスのステムを持つ

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ワイングラスを持つ際は、脚(ステム)の部分を持ちましょう。ボウル部分を持つと、手のひらの体温でワインの温度が上がってしまいます。
ただし、立食パーティなど混雑した場面では、ボウル部分を持つ方が安定し、こぼれにくくなります。

乾杯はグラスをぶつけない

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繊細なグラスを守るため、ワイングラス同士を強くぶつけて乾杯するのは避けましょう。
ワインが注がれたグラスを目の高さまで持ち上げ、笑顔で相手とアイコンタクトを交わすのがスマートな乾杯の仕方です。
ただし、カジュアルなシーンやホームパーティーなどでは、軽く触れる程度であれば問題ありません。
ただし、グラスが薄く繊細な場合は、破損を防ぐためにもぶつけずに乾杯するのが無難です。

手酌はしない

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おかわりを希望する場合は、グラスのワインが半分から3分の1ほどになったタイミングで、ソムリエが注ぎ足してくれるのを待ちましょう。
フォーマルな場では、自分で注ぐのは控え、ソムリエや同席者にお願いするのがスマートです。
もう十分な場合は、注がれそうになった際にソムリエへ一言伝えるとよいでしょう。

口元を拭いてから飲む

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口紅やお肉料理の脂、ソースがグラスについてしまった経験はありませんか?
これを防ぐには、ワインを口にする前に軽く口元を拭いておくのがスマートです。
もし付いてしまった場合は、さりげなく拭き取ると良いでしょう。

【ポイント】ワインを注文する時

①迷ったらまずはスパークリングワイン

1杯目は食前酒としてスパークリングワインをオーダーするのがおすすめです。炭酸ガスが含まれているスパークリングワインは、心地良く胃を刺激してくれるため、食欲増進が期待できます。

ただ食前酒は必ずオーダーしなければならない訳ではありません。アルコールが弱い方などは無理せず、お好きなものをお飲みください。

②泡→白→ロゼ→赤の順でなくてもOK

ワインを注文する場合、泡→白→ロゼ→赤の順番で注文するのが一般的とされています。前菜から魚料理、肉料理といったように、だんだん料理の味わいが重たくなっていくのに合わせてワインを選ぶことで重厚感が合うためです。

ただ、この通りでなくてもマナー違反ではありません。料理の内容に合わせてソムリエに相談するのが最善です。料理と合わせるポイントも教えてくれるはずです。

③辛口のワインを選ぶ

ワインリストからワインを選ぶ際、「辛口って辛いの!?」と避けていませんか?

安心してください。ワインの辛口は唐辛子のように辛いわけではありません。英語で表すとdry。辛口ワインは甘くないワインのことを指します。

食事に合わせて、基本的には辛口のワインを選びましょう。

④甘口ワインは最後

デザートワインと呼ばれる甘口ワインはいろいろありますが、辛口ワインよりも甘くとろみがあり、通常のワインよりアルコール度数の高いものも少なくありません。甘口ワインは食事の締めくくりに、余韻を楽しむために飲むと良いでしょう。

ただし、フォワグラなど甘口ワインと非常に相性の良い食材を使った料理の場合は食中にオーダーしても構いません。

⑤迷ったらソムリエに相談

ワインを知らないことは決して恥ずかしいことではありません。わからない場合、迷った場合は、ソムリエに相談するのが一番です。

「お酒が弱いので」とか「スパークリングワインが飲みたい」など、まずは希望を伝えましょう。ソムリエとコミュニケーションを取ることでより楽しい時間を過ごすことができるでしょう。

ボトルワインの注文方法とホストテイスティングについて

ワインをボトルで注文する機会は、複数人での食事の場面でよくあります。グラスでそれぞれ注文するよりもコストを抑えられることがあり、同じワインをシェアすることで会話が弾むことも魅力のひとつです。

ワイン選びに自信がない場合は、ソムリエに相談するのがベストです。好みや予算をしっかり伝えたうえで、「料理に合うものをお願いします」と依頼するのも良いでしょう。

ボトルワインを注文すると、ホストテイスティングが行われます。これは、ワインの品質を確認するために、注文した人が最初に少量を試飲するものです。

重要なのは、ホストテイスティングはワインの美味しさを評価するものではなく、異常(特にブショネ)がないかを確かめるための手順だということ。問題がなければ、ソムリエに「問題ありません」「大丈夫です」と伝え、注ぎ分けてもらいましょう。香りや味わいについてコメントする必要はありません。

そのほかのワインに関するレストランマナー

ワインを楽しむ際に気をつけたいマナーは、ほかにもいくつかあります。

① 香水は控えめに

ワインは味わいだけでなく香りも楽しむお酒です。強い香水の香りがあると、繊細なワインの香りを感じにくくなってしまいます。ワインをいただく場では、香水は控えめにするのがマナーです。

② ワインを持ち込む際のルール

レストランにワインを持ち込みたい場合は、必ず事前に持ち込み可能か確認しましょう。持ち込みが可能な場合は、予約時にその旨を伝えておくのがスマートです。

③ ボトルワインの残し方

映画やドラマで、お客様がボトルに少量残したワインを「お店の皆さんでどうぞ」と置いていくシーンを見たことがあるかもしれません。しかし、これは必須のマナーではありません。ワインを飲み切っても問題ありませんので、無理に残す必要はありません。


ワインマナーは堅苦しく考える必要はありませんが、基本的なルールを知っておくことで、レストランでも安心して楽しむことができます。

皆が気持ちよくワインと食事を楽しむためのマナーを覚えて、ぜひ実践してみてください。